01簡易裁判所から支払督促が届いたら

簡易裁判所から支払督促が届いたら、対応しましょう。

まず、放置せず裁判所の支払督促に書いてあることを読みましょう。

下記の注意点を読めば、支払督促異議申立書の書き方の参考になります。

 消滅時効援用する旨を督促異議申立書に書いて簡易裁判所に出せば、債権者が簡易裁判所に支払督促・訴訟を取り下げることもあります。

 支払督促から訴訟に移行しても5年の消滅時効、10年の消滅時効援用ができるなら、借金の時効を援用をする旨を主張して裁判書類に書いて簡易裁判所の訴訟を進めます。

支払督促を放置して督促異議申立書を提出しないと時効は10年に延長されます。

 

02簡易裁判所の支払督促の注意点

簡易裁判所の支払督促の注意点とは?

① 支払督促の最初のページには、当事者、請求の趣旨、請求の原因が書いてありますが、この部分は別紙記載のとおりとなっている裁判所が多いようです。

 ② 債務者は、請求の趣旨記載の金額を債権者に支払えと書いてありますが、この部分も別紙の請求の趣旨に金額が記載されている裁判所が多いようです。

 ③ 債務者がこの支払督促送達の日から2週間以内督促異議を申し立てないときは、債権者の申立てによって仮執行の宣言をすると記載されています。

 ④ 支払督促を行った裁判所、裁判所書記官が記載されています。

 ⑤ 当事者目録が付いています。ここには、債権者、送達場所、債務者が記載されています。

 ⑥ 請求の趣旨には、請求された金額が記載されています。

支払督促を受け取った債務者が簡易裁判所に督促異議申立書を提出すると、債務額の元金140万円以下なら簡易裁判所で訴訟の口頭弁論が開かれ呼び出し状が送達されます。

司法書士の中の認定司法書士に依頼すれば、簡易裁判所の支払督促異議申立書、簡易裁判所の訴訟を代理人として行って簡易裁判所に代理出頭してくれます。

 ⑦ 請求の原因には、契約日、契約当事者、契約内容などが記載されています。債務者は、請求された借金等をどこから借りたのか、また別の会社に債権譲渡されたのか等の内容を確認しましょう。

 借金の時効援用できるかどうかは、支払督促の請求の原因を見れば分かることが多いですから、時効援用できる場合は支払督促異議申立書の書き方に注意して記載しましょう。 

 

03督促異議申立書の相談

督促異議申立書の書き方が分からない時は、司法書士に相談しましょう。

 支払督促異議申立書の書き方が分からないでいる内に、2週間たってしまうと、債権者は仮執行宣言の申立てができます。

そこで、支払督促を受け取ったら放置しないで、督促異議申立書を急いで書いてください。 

 支払督促に書いてあることを読んでも督促異議申立書の書き方が分からない時は、司法書士・弁護士に督促異議申立書を書いてもらうことができますし、代理人になってもらうこともできます。

 簡易裁判所によっては支払督促異議申立書の書き方の記載例を同封している所もありますが、これを読んでも書くのは難しいかも知れません。 

 簡易裁判所の時効援用の仕方は支払督促 異議申し立ての実績が多い斎藤司法書士事務所(福岡県嘉麻市)へご相談ください。

簡易裁判所の訴訟代理権がある認定司法書士の事務所です。

 

04督促異議申立書の書き方

① 作成日とは、督促異議申立書を書いた日です。

② 債権者とは、支払督促の当事者目録に記載されている相手です。

③ 債務者とは、支払督促の当事者目録に記載されている自分自身です。印鑑も押しましょう。

④ 債務者は、住所も記載します。

⑤ 電話番号、FAX番号、携帯電話番号も記載します。

⑥ 送達場所の届出とは、債務者が裁判所から特別送達で郵送されてくる裁判書類を受け取る場所の届出です。督促異議申立書に、勤務先である会社を送達場所にすると届出すれば、裁判書類を会社で受け取ることができます。

 

05自宅・会社に裁判所から通知が届くと困る時

自宅・会社に裁判所からの裁判通知が届くと困る場合があります。

家族に借金のことは知られたくない場合がありますよね。

そういう場合は、支払督促、督促異議申立書などの書類を持参して、司法書士(認定司法書士)・弁護士に裁判所の手続を依頼すれば、それ以後は、裁判所から郵送される書類は債務者の自宅・会社には届きません。

代理人である司法書士(認定司法書士)・弁護士事務所に送達されます。

  督促異議申立書に、たとえば、債務者が、一括返済できないし、強制執行されては困る時は、分割払いにしたい旨を書いておけば、その督促異議に基づいて、裁判は、通常訴訟に移行します。

つまり、裁判所から呼び出し状が届いて裁判の日が指定されます。

 普通の裁判が開かれますから、債務者は裁判に出席して、裁判所の法廷で、分割払いにしたい事情を述べて説明するか又は分割返済の提案書を書いて裁判所に提出する必要があります。

司法書士(認定司法書士)・弁護士事務所に手続きを依頼すれば、督促異議申立書の作成だけでなく、裁判所への出廷、分割払いの和解交渉も依頼できます。

 

06支払督促と時効援用

もしも、借金の時効が成立していて、債務者が時効援用できる場合

支払督促を受け取った債務者は、督促異議申立書の書き方に注意が必要です。

なぜなら、債務者が債務の承認をすると以後は借金の時効援用ができなくなるからです。

 5年以上払っていない借金について裁判所から支払督促が来た場合は、司法書士・弁護士に相談してください。

 自分で督促異議申立書を書いて裁判所に提出してしまった後になって、滞納していた借金(元金、利息、遅延損害金)について時効援用できるかも知れないと気づいても遅いのです。

 

07裁判所の支払督促の無視

裁判所から支払督促が来たら、無視しないで早めに対応しましょう。

簡易裁判所から届いた支払督促に同封されている裁判書類

・簡易裁判所の支払督促

・督促異議申立書

・督促異議申立書の書き方

・督促異議申立書の書き方(記載例)

・注意書(支払督促とは・督促異議の申立・督促異議の申立後の手続)

簡易裁判所から支払督促係から送達されてきますから、債務者は督促異議申立書を書いてから、裁判所に期限までに持参または郵送により提出する必要があります

督促異議申立書の書き方が分からない場合は、無視しないで、司法書士・弁護士に相談しましょう。

借金時効援用できる可能性がある場合は、自分で督促異議申立書を書く前に、司法書士・弁護士に相談して、請求された借金が時効になるかどうか聞いてみましょう。

 

08裁判所の支払督促の流れ

裁判所の支払督促が届いた時に時効援用する方法とは?

時効の流れを例示しましょう。

 ① まず簡易裁判所から来た支払督促を受け取りましょう。無視しないでください。

 ② 支払督促の債権者名、請求された金額を確認しましょう。債権譲渡されている場合は、元々借りた債権者名を確認しましょう。

 ③ 督促異議申立書に、所定の事項および時効援用する旨を記載しましょう。時効援用の書き方が分からない場合は、司法書士にご相談ください。

 ④ 簡易裁判所に督促異議申立書を提出しましょう。裁判は、裁判所の通常訴訟に移行します。

 ⑤ 裁判所から口頭弁論の呼び出し状が来るので、裁判の期日・時間を確認しましょう。

 ⑥ 答弁書を書きましょう。

時効援用の書き方が分からない場合は、司法書士にご相談ください。

 ⑦ 答弁書を裁判所に提出しましょう。

 ⑧ 口頭弁論の期日に裁判所に出頭して、弁論を行いましょう。

 ⑨ 裁判所の判決が出ます。

 

これが、裁判所の支払督促が届いた時に時効援用する方法の一例です。

 

09裁判所の訴状・呼び出し状が届いた時に時効援用する方法

裁判所の訴状・呼び出し状が届いた時に時効援用する方法とは?

時効の流れを例示しましょう。

 ① まず簡易裁判所から来た訴状・呼び出し状を受け取ってください。無視しないでください。

 ② 訴状の債権者名、請求された内容、請求された金額を確認しましょう。債権譲渡されている場合は、元々借りた債権者名を確認しましょう。

 ③ 答弁書に、所定の事項および時効援用する旨を記載しましょう。

時効援用の書き方が分からない場合は、司法書士にご相談ください。

 ④ 裁判所に答弁書を提出しましょう。

 ⑤ 裁判所の呼び出し状に記載された口頭弁論の期日・時間に裁判所に出頭して、弁論を行いしましょう。

 ⑥ 必要があれば、裁判所が2回目の口頭弁論の日付を指定します。

 ⑦ 2回目の口頭弁論の日付までに、準備書面を作成して、裁判所に提出します。時効援用の書き方が分からない場合は、司法書士にご相談ください。

 ⑧2回目の口頭弁論の期日・時間に裁判所に出頭して、弁論を行います。

 ⑨ 裁判所の判決が出ます。

 

これが裁判所の訴状が届いた時に時効援用する方法の一例です。